糖尿病看護認定看護師とは

糖尿病看護

現在、世界の成人人口の約5~6%が糖尿病であり、2025年には糖尿病患者は3億8000万人に増加すると予測されている中で、日本では予備軍と合わせて2210万人と増加ペースが加速しているのが現状です。 糖尿病は慢性疾患であるため、生涯にわたり患者が経験するその時々の身体的状況やそれにともなう心理状態、変化する発達段階・発達課題に応じてアセスメントを行い、その時々の患者や家族に応じた適切な支援を行っていくのが糖尿病認定看護師の役割です。 糖尿病看護は2000年に認定看護師分野に特定され、現在300名以上の認定看護師が活躍しています。

糖尿病看護認定看護師に求められる能力

糖尿病認定看護師の特化技術として位置づけられているものが3つありますのでご紹介します。

◆血糖パターンマネジメント技術
血糖値はインスリン注射や食事・運動といった一つの事象によって決まるわけではなく、心理状態、性周期、季節、地域特性、職種など、人が生活を営むうえでの全ての要素が影響します。
血糖パターンマネジメント技術は、対象をアセスメントして全人的に理解し、血糖管理に向けての支援を患者とともに行う能力が求められます。

◆フットケア技術
糖尿病看護におけるフットケアは、単に足をケアするということではなく、糖尿病とともに生活している人が大事な自分の足を自分自身でケアできるよう支援することであり、「糖尿病足病変予防のための自己管理への指導技術」が求められます。

◆糖尿病ケアシステム立案技術
施設や地域において必要な糖尿病一次・二次・三次予防を目指した糖尿病ケアシステムを構築する技術が求められます。
とくに地域における糖尿病一次予防活動では、あらゆる背景を有する国民すべてを対象者ととらえ、糖尿病発症予防に向けての支援を行う能力が求められます。

糖尿病看護認定看護師になるには

糖尿病看護認定看護師の実務研修における看護実績と教育課程入学時の勤務条件は以下の通りです。

1 通算3年以上、糖尿病患者の多い病棟、または外来での看護実績を有すること。
2 インスリン療法を行っている糖尿病患者または合併症を持っている糖尿病患者の看護を、合わせて5例以上担当した実績を有すること。
3 現在、糖尿病患者の多い病棟、外来、または在宅ケア領域で勤務していることが望ましい。

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