感染管理認定看護師とは

感染管理

感染管理は医療施設、看護施設、在宅ケアなど、全ての人々を感染から守るための組織活動であり、その目的は専門家で構成されたチームが施設内すべての部門の医療従事者と取り組むことによって達成されるものです。 そこで感染対策への継続的な介入を看護師が担うことへの社会的ニーズの高まりによって2000年より感染管理認定看護師教育が開始され、すでに10年以上が経過しました。 現在では1300人を超える認定看護師が登録されています。 日本の感染対策は1999年の感染症法施行をはじめとする法整備や、医療法改正による体制整備、診療報酬への反映など、政策的に取り組まれてきたということもあり、感染管理認定看護師の活動は一定の評価を得ています。

感染管理認定看護師に求められる能力

感染管理認定看護師は、感染対策に係る組織やチームが機能し、効果的な感染管理活動を実践できるように中心的役割を担うキーパーソンであり、求められる能力としては有機的な感染管理組織・システムの構築、医療関連感染サーベイランスの実施、効果的・効率的な感染予防技術の実践と推進、感染予防教育、職業感染予防、感染問題に関する相談、ファシリティマネージメントの推進といった役割を遂行できることです。
感染管理認定看護師の特化した能力とは、看護実践経験の積み重ねだけでは習得することが難しい「疫学の知識と医療関連感染サーベイランスの実践技術」であり、それを核とした専門的知識・技術を駆使して、その施設の状況に合った効果的な感染管理プログラムを立案して、実践・評価ができるということです。

感染管理認定看護師になるには

感染管理認定看護師の実務研修における看護実績と教育課程入学時の勤務条件は以下の通りです。

1 通算3年以上、感染管理に関わる下記のような活動実績を有すること。最新知見や自施設のサーベイランスデータ等に基づいて、自身が中心となって実施したケアの改善実績を1事例以上有すること。医療施設において、医療関連感染サーベイランス(血流感染、尿路感染、肺炎、手術部位感染)について計画から実施・評価まで担当した実績をひとつ以上有することが望ましい。
2 現在、医療施設等において、専任または兼任として感染管理に関わる活動に携わっていることが望ましい。

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急性期型の病院が感染管理認定看護師の資格支援をしている傾向があります。 看護部の委員会活動や認定看護師の在籍状況を確認してみると良いと思いますよ。

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