脳卒中リハビリテーション看護認定看護師とは
脳卒中リハビリ看護が認定看護師として特定されたのは2008年2月と最近ですが、2011年12月時点ですでに184人が認定看護師として輩出されており、今後も養成施設の開設準備が整いつつあるなど、脳卒中に関連する施設や職員の認定看護師養成へのニーズの高さを反映しています。申請にあたり、救急看護や集中ケアとの重なりが議論になりましたが、欧米でのSCUやSUのチームでケアすることによる患者の予後が格段に良いというエビデンスを示す研究報告があったことが説得力を高めました。 脳卒中を専門とした病棟でのチーム医療が良好な患者の予後を決めるため、日本においても急性期・回復期ともに脳卒中チームを念頭に置いた組織作りや教育が必要と言われています。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師に求められる能力
下記の技術の提供によって、将来的には脳卒中を原因とした寝たきり患者の割合を少なくすることがこの分野の目標と言われています。
◆脳卒中超急性期・急性期患者の病態変化予測および重篤化回避のためのモニタリング技術とケア
脳組織の障害領域と程度の観察・アセスメントによる生命危機徴候の早期発見、予防への対応など、高度かつ専門的な重篤化回避技術が求められます。
◆急性期リハビリ技術
運動麻痺に対して病態に応じ、急性期から廃用症候群予防と早期座位・歩行訓練を行う水準の高いリハビリテーション技術が求められます。
◆生活の再構築支援技術およびチーム医療における連携技術
急性期・回復期・維持期のあらゆるステージの生活の再構築支援技術と、このケアの継続性を意識してトータルな視点に立ったチーム医療の要としての連携技術が求められます。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師になるには
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の実務研修における看護実績と教育課程入学時の勤務条件は以下の通りです。
1 | 通算3年以上、脳血管障害患者の多い部署での看護実績を有すること。 |
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2 | 急性期にある脳血管障害患者の看護を5例以上担当した実績を有すること。 |
3 | 現在、脳血管障害患者の多い施設等で勤務していることが望ましい。 |