摂食・嚥下障害看護認定看護師とは

摂食・嚥下障害看護

食事介助は看護職であれば誰しもが経験する技術だと思いますが、ここでいう「食事介助」とは体力の低下や上肢の機能障害などによる自力摂取困難な患者に対し、食事を口に入れるまでのプロセスの介助を示すことが多いです。 しかし摂食・嚥下障害患者は、口腔、咽頭、喉頭の様々な機能障害によって「誤嚥のリスク」を併せ持つことになります。 このような患者の食事介助には、個々の嚥下障害の病態にあわせた誤嚥回避のための技術提供が求められます。 そこで力を発揮するのが接触・嚥下障害看護認定看護師です。 摂食・嚥下障害看護は2004年に認定看護師分野として特定され、現在では300名以上の認定看護師が活躍しています。

摂食・嚥下障害看護認定看護師に求められる能力

◆接触・嚥下障害の病態のアセスメント
フィジカルアセスメントや改定水のみテストなどのスクリーニング法の実施、食事場面の観察などから嚥下機能を評価できること。
さらに、医師が行う嚥下造影や嚥下内視鏡などの検査結果をふまえて嚥下障害の病態をアセスメントし、他職種と合議のうえ必要な嚥下訓練を選択することが求められます。

◆嚥下訓練の実施
患者の嚥下障害の病態を系統的にアセスメントして、適切な訓練を実施し、誤嚥のリスクを回避しながら経口摂取再開を試みます。
接触・嚥下障害患者のなかには、適切な嚥下機能の評価にもとづく嚥下訓練が行われないままに「経口摂取困難」と判断されてしまうケースもあります。
しかし口から食べるということは、患者が人間らしく残りの人生を過ごすために重要なことです。
食の援助を通じた患者のQOLの向上、それこそが認定看護師に求められる専門性です。

摂食・嚥下障害看護認定看護師になるには

摂食・嚥下障害看護認定看護師の実務研修における看護実績と教育課程入学時の勤務条件は以下の通りです。

1 通算3年以上、摂食・嚥下障害患者が多い保健医療福祉施設、または在宅ケア領域での看護実績を有すること。
2 摂食・嚥下障害患者を5例以上担当した実績を有すること。
3 現在、摂食・嚥下障害患者の看護に携わっていることが望ましい。

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