小児救急看護認定看護師とは

小児救急看護

小児救急において優れたアセスメント能力を用いてトリアージし、子どもと家族に対する適切な援助、子供の虐待の予防・早期発見・援助の実践などに専門性を発揮する認定看護師です。 2004年に認定看護師分野に特定され、2005年4月から日本看護協会研修学校において教育が開始された分野で、2009年度に基準カリキュラムの改訂が行われました。 2010年の診療報酬改定では、小児救急医療が重点課題の一つとなり、乳幼児の外来診療科、地域連携小児夜間・休日診療科、救急医療管理加算・乳幼児救急医療管理加算といった小児救急医療に関連した項目について評価の引き上げが行われました。 これは日本の乳幼児死亡率が世界的に低いにもかかわらず、1~4歳児死亡率が相対的に高いことを鑑みて受け入れ態勢について新設された評価でもあります。

小児救急看護認定看護師に求められる能力

◆小児救急におけるトリアージ
とあるデータによると小児救急・時間外診療のうち軽傷と診察された子供は7割近くですが、子供を「軽傷」だと思って受信している親は15%、それ以外の親は「軽くない~重症」だと思って連れてきていたことが明らかになっています。
これにくわえ親の仕事の都合による時間外診療も少なくありません。
このような軽傷患児のなかに紛れている少数の重症患児をいかに見つけるかがトリアージの本領発揮といえます。
また、受信する子どもと家族の状況を判断して援助につなげる能力、あるいは子ども虐待の可能性を見逃さない能力が求められます。
つまりは病児と家族への援助だけにとどまるのではなく、広く育児支援の観点も踏まえた上での援助ができるということです。

◆子どもの事故と予防
子どもの事故を予測できない出来事ではなく、防ぎうる出来事として扱うことが必要です。
小児救急看護認定看護師は子どもの自己の種類と特徴の理解、事故になっておこる病態を理解し、必要な看護を実践すること、子どもの事故に対する社会的課題を理解して看護の役割を明確にすること、子どもの自己予防を理解して実践や指導をすることができる能力が求められます。

小児救急看護認定看護師になるには

小児救急看護認定看護師の実務研修における看護実績と教育課程入学時の勤務条件は以下の通りです。

1 通算3年以上、救急看護分野または小児看護分野での看護実績を有すること。
2 小児救急患者・家族の看護を5例以上担当した実績を有すること。
3 現在、救急看護または小児看護に携わっていることが望ましい。

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小児救急は基本的に公的病院の範疇の業務になりますので、大学病院や公立病院などを中心の就職活動を行いましょう。

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