集中ケア認定看護師とは

集中ケア

近年では医療の高度化により重篤患者の回復が可能になってきていますが、各種のモニタリングや人工呼吸器をはじめとする集中治療は、患者の身体・精神だけではなく、患者を取り巻く家族にも多くのストレスをもたらしています。 このような状況下の患者・家族に対して専門的な知識や技術を駆使して、安全や安楽を確保しながら全人的なアセスメントを行い、看護ケアを提供することによって、病態の重篤化や合併症の予防を行うとともに、患者の早期回復につながります。 このような看護の専門性の高まりと現場のニーズを受けて、1997年に集中ケア(旧名:重症集中ケア)が認定看護師分野に特定され、1998年から教育課程が開始となりました。 今では600名以上の認定看護師が全国各地で活躍しています。

集中ケア認定看護師の活動

集中ケア認定看護師は、役割モデルとしてICUなどにおいて自ら重篤患者の看護を実践しながら、集中ケア領域の看護職に対して根拠にもとづく看護ケア指導を行います。
また、一般病棟における人工呼吸療法を必要とする患者や重篤な患者のケアなどについて相談を受けたり、院内患者の体位管理、オーラルケア、離床の促進を行い、合併症予防のケアや早期回復の援助など幅広い活動や指導を実施しています。
さらには呼吸ケアチームやNSTなどの専門チームにおける活動も積極的に行い、2010年の診療報酬改定で呼吸ケアチーム加算が新設されるなど、集中ケア認定看護師の活動が診療報酬に関与するまでになっています。

集中ケア認定看護師に求められる能力

医療の質向上や入院期間短縮といった社会ニーズとあわせて、重症患者のQOLを維持して早期回復へ向かう看護援助を行うには、重症患者ケアのエキスパートとして専門的な知識と技術、チーム医療の実践が不可欠です。
集中ケア認定看護師は集中的な治療を受けている患者に対し、的確なアセスメントにより病態の変化を予測し、重症化を回避するための援助および早期回復への支援を目指した看護技術を実践することや、スタッフへの指導、さらに他職種と連携をもちチーム医療を実践することが求められます。

集中ケア認定看護師になるには

集中ケア認定看護師の実務研修における看護実績と教育課程入学時の勤務条件は以下の通りです。

1 通算3年以上、集中ケア部門、または小児集中ケア部門(手術室・NICUは除く)での看護実績を有すること。
2 疾病、外傷、手術などにより高度に侵襲を受けた患者の看護を5例以上担当した実績を有すること。
3 現在、集中ケア部門で勤務していることが望ましい。

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