がん放射線療法看護認定看護師とは
がん治療の三つの柱と言われている「手術療法」「薬物療法」「放射線療法」ですが、その中でも近年、放射線治療による効果はめざましいものがあり、全国で約250施設が積極的な放射線治療を行っていますが、日本では他の治療法と比べてまだまだ周知されていないのが現状です。 そこで、患者とその家族が治療内容を十分理解したうえで、その患者にあった治療法を患者が自己決定できるようサポートする看護職の育成ニーズが高まり、2009年より教育課程を開講し、2011年12月時点では64人のがん放射線療法認定看護師が誕生しています。
がん放射線療法看護認定看護師に求められる能力
がん放射線治療の治療過程で生じる患者とその家族の身体的、心理的、社会的問題をアセスメントし、治療効果を最大限に得るために放射線療法の原理にもとづいた治療を完遂し、さらに有害事象を効果的に予防・緩和し、安全な放射線治療の実施を支援する専門的技術を習得することが求められます。
また、がん放射線治療看護の実践をとおして役割モデルを示し、看護職に具体的な指示や相談に対応し、チーム医療における調整約として患者の円滑な治療および在宅医療促進のための役割を担う事も求められています。
がん放射線療法看護認定看護師になるには
がん放射線療法看護認定看護師の実務研修における看護実績と教育課程入学時の勤務条件は以下の通りです。
1 | 通算3年以上、がん放射線療法を受けている患者の多い病棟、外来、治療部門での看護実績を有すること。 |
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2 | がん放射線療法を受けている患者の看護を5例以上担当した実績を有すること。 |
3 | 現在、がん放射線療法を受けている患者の多い病棟、外来、治療部門で勤務していることが望ましい。 |