チームナーシングとは

チームナーシング

チームナーシングとは、アメリカで開発された看護方式で、看護助手、新人看護師、ベテラン看護師など能力に差がある人材でいかに一定水準の看護を提供するかというコンセプトの元生まれたものです。 方法としては一病棟につき二つ以上のチームを編成し、そのチームを一定期間固定します。 編成されたチームは一定の患者を受け持ち、選出されたチームリーダーの責任のもと24時間体制で患者の看護ケアを継続的に提供します。 この看護方式はリーダーの責任能力や統率力が顕著に反映されるものであり、チームリーダーは看護方針を立てたり、チームメンバーに指示を与えたり、担当医師に患者の情報を正確に報告する必要があります。 もし担当医師からのアドバイスがあれば、その治療方針について的確にチームメンバーに落とし込みをしないといけません。 また、チームメンバーはリーダーの指示のもと患者に正確で安全な看護を提供し、患者の状態変化についてリーダーに正確な報告を上げる必要があります。 チームの構成員を決定する基準として、能力のあるリーダーを選出したあとにメンバーはベテランと新人などのバランスを考慮して、どのチームも一定水準の看護提供ができるように編成するのが主流です。 例えばある1病棟内に2チームあり、看護提供力に差が生じる場合は構成配置の再検討などもあり得ます。 また、チームナーシングの中には「固定チームナーシング」という方式も存在しますが、これは通常のチームナーシングよりも人数が限られた患者、または限られたチームメンバーで構成されるものです。 固定チームナーシングは通常のチームナーシングと比較したときに、看護責任の所在がより明確になると言われています。

内容 1つの病棟で2つ以上のチームを作り、そのチームを一定期間固定する
輪番制でチームリーダーを作り、チームメンバーに支持を与える
また、チームリーダーやメンバーを変えない固定チームナーシングも存在する
メリット 看護師に能力差があっても一定水準の看護を提供できる
協同意欲が高まり、個々の成長に期待できる
デメリット 患者から見て自分の担当者がわかりにくい
チームリーダーには高い能力と責任を求められる
必要事項 常にチームリーダーの情報を集中させる
チームリーダーは状況を把握し、効果的な仕事の割り振りを行う
チームメンバーは割り振られた仕事と報告を確実に行う

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